建築塗装<屋根>

2019年07月20日

相変わらずの曇天ですが気温が上がってきたので、ベトベトジトジトジメジメ高温多湿な日本の夏がやってきましたね。(笑)

今日はスレート屋根のお手入れについての裏ネタを公開します。(笑)
まずスレート屋根は20年や30年塗らなくても問題ありません・・ もし雨漏りが起きたとしたらそれは塗装しないからではなく、構造上あるいは施工上のミス!もしくはアンテナ取付などで屋根に昇った業者による破損トラブルが原因です。
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こんな酷い劣化の原因は、手抜き&下手クソ業者の施工でがこれでも雨漏りはしてません。但し棟包は強風で飛ばされそうです。この現場の施主はお金をかけずに保全をお望みなのでした。
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なので、このように棟包だけ新規の鋼板に張替てスレートは塗らないことを選択しました。この時点で前回の塗装から15年は経過していましたが、その後5年経過しても雨漏りのクレームはありません。
これが現実です。保全をメインにするならスレートは塗らず鋼板部分だけお手入れすれば充分なのです。屋根が見える建物で美観も求めるなら塗装が必要となります。

最近は、遮熱塗料に興味を持たれる方も多いですが・・私の説明により通常の塗料で落ち着く方や塗装自体を見送る方が弊社のお客様です。まあ遮熱塗装の方が単価的にも高価であるため、当然売上の数字も上がるので普通の業者ならお奨めするのでしょうが・・立地条件、構造、個々の感覚によって体感できるほどの効果が実感できるかは ? なので当社ではお奨めしたことはありません。
 
各社の室内温度の変化示す数字も、「特定の場合における実測値または計算値でありその効果を保証するものではありません。」とカタログにも小さく記述してあります。(笑)
 
では何故?このような商品が作られ売られるのでしょうか?
それは先進技術を前面に押し出すことで商品に付加価値を与えて、商品価値を上げることで高価格でも顧客の購買意欲を誘うためなのです。まあ特定の使い方以外はトータルパフォーマンスで既存製品と横並びになってしまうハイブリット車と同じ販売戦略でありますね。

以上が消費者目線での見解です。(笑)



abebito at 09:28コメント(2)

2015年04月16日


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ワタシは年中住宅地で戸建物件の塗替え工事をしています。足場を設置して作業する訳ですが、当然3方向に隣接する戸建があるので、お隣の建物の状況が良く見えるのです。とある現場の両隣は数年前に塗装されたらしく、キレイな状態でしたが軒先の唐草は塗装されていませんでした。
軒先とは写真の場所で、下から窓、外壁、鼻隠(破風板)、雨樋とあり、最上部が屋根の平部となるワケですが、平部の最先端の下(雨樋との間)にあるのが、軒先唐草と言う屋根材で、上から流れてきた雨水をしっかり下に落とす役割を持っており、雨水を屋根の構成している、破風板や野地板を濡らさないように工夫された部品です。材質は鋼板です。
この場所は、雨樋と屋根の隙間にあるため、下からでは見づらいので塗らない塗装屋が多いですね。特に下請けへ丸投げする営業専門の塗装店やリフォーム業者の施工した物件が多いです。
これは施工完了時に元請の担当者が、足場へ登ってチェックしていれば気づくはずなのですがね・・
軒先唐草は傾斜の最先端にあり、常に湿気が最後まで残るので、鋼板製の部品は錆が発生しやすいのです。
目視できない箇所を抜く業者にご注意してくださませ。

追伸
写真に写る、破風板と雨樋は塗装してあり、破風板はこげ茶色で艶あり、雨樋はチョコレート色で半艶で仕上げています。ほとんどの塗装工事でこの二か所は同色の艶ありで塗装しています。
この塗り方の方が楽に作業できるからです。けどワタシはあの安っぽさや違和感が許せないので、面倒臭いのですがこんな仕上がりにしています。




abebito at 07:14

2012年06月16日

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スレート屋根完了写真です。
こちらの屋根は「アーバニー」と呼ばれるタイプの屋根で、形状がカラーベスト&コロニアル等とは異なりますが
素材そのものは同じです。作業のしやすさの順番はカラーベスト、コロニアル、アーバニーとなり形状が凝っているものほど手が掛かります。上塗りを2回塗って仕上がりとなりました。
5寸勾配以上の屋根の場合は写真のような屋根足場を架けての作業となります。屋根足場は身体を乗せるのではなく、塗料の置き場として使用するのと安全確保の為に使います。左手で材料を持ち、右手で刷毛やローラーを持っての急勾配作業は非常に危険なため、材料は固定し左手を空けておくのが基本となります。
 


abebito at 08:39

2012年06月13日

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洗浄後の下塗り完了写真です。
スレート屋根の塗料も種類が多いのですが、大きく分けて水性系と溶剤系になります。当社の下塗りは溶剤型シーラーを推奨しています。
スレート部が飴色になるようにたっぷり塗装しますが、ここで注意点があります、溶剤系の下塗りなので写真のグレーのトタン部分(棟、ケラバ、ドブ)に塗装するのはOKなのですが、あくまで密着をあげるプライマー程度の役目しかありません(プライマーのみの場合透明なので既存色のままです)よって錆止め効果は皆無です。
グレー色は錆止め塗装の証であります。(錆止め塗料色は白、グレー、アイボリー、赤錆などがあります)
 
 
 


abebito at 07:03

2012年06月09日

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増築を繰り返した建物のスレート屋根の塗装前の状況です。
同じ南側の斜面でも藻の発生加減の違いが分かると思います。一番奥の屋根は全体的に、真ん中の屋根は下方部のみ、手前は藻が写真では確認できません。要するに手前から奥の屋根へと藻は増えてゆくと言うことです。水は上から下へ流れるので下方部が最も濡れている時間が長いので、藻の繁殖も下から始まり、藻が成長するに従い乾きは悪くなり徐々に上へと繁殖し、やがて全面が藻だらけとなります、さらに放置すると藻の厚みが増し、浮遊してきた種子が落ちそこに根を付けたりすることもあります。当然砂ホコリなども蓄積されます。
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で、塗装前の高圧洗浄は必須となります。
この屋根の洗浄に要した時間は5時間です。。8:30から洗浄開始し休憩と昼休みを取って15:00までかかりました。
スレート屋根の洗浄としてはごく普通にかかる作業時間と思います。この建物は面積がありますが通常規模のお宅でも屋根だけでだいたい半日はかかりますね。。洗浄機2台洗浄作業二人なら速くなりますが街場の塗替え工事の洗浄で2台使っている塗装屋さんは見たことないです。
スレート屋根の塗装はこの作業が重要ですので簡単に洗うと、酷い塗りムラになりますし剥離もメチャ速いです。
 
 


abebito at 08:15
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